井上さあこが実際にソウルカウンセリングとして行ったセッションの一部を、クライエントさんご了承のうえ、紹介します。

書籍『ソウルプラン占星術』を使って、ご自身や大切な方々の魂のプランを読み解いていただくのはもちろん、この事例集もご覧になり、悩みを抱えたクライエントさんたちがどのように変わっていったのか、ぜひ参考にしてみてください。

今後も続々と追加する予定です。

 

【鑑定しました!】レンタルなんもしない人さん

 


 

牡羊座(DH)がテーマのCさん (41歳 女性 会社員)

 ゴール(太陽):水瓶座 ツール(ASC):獅子座

八方塞がりな家族関係を打開するには

長年、自分にはどうしようもないことのせいで、人よりも多くの苦労を背負ってきた…と、淡々と話すCさん。身勝手で攻撃的なダンナさんは、数年前に家を出てしまい、女手一つで2人の子どもさんを育ててきました。上のお子さんが学校に行けなくなり、そのストレスをお母さんであるCさんにぶつける日々が続きます。働く間、手伝いに来てくれる実のお母様ともうまくやりとりができず、八方ふさがりになって、とても苦しんでおいででした。

テーマが牡羊座なので、依存ができない状態で、自分の人生を自分で切り開くためのチャレンジが次々と起こりやすいはずですし、自分の中の怒りをきちんと表現することが問題解決のポイントにもなりそうです。

そして目指す姿は水瓶座。そんな人生の試練や課題を、まるで実験観察するように眺める客観的な態度が自然と身についていくようです。しかも、結局は、全てのピンチを、多くの仲間や専門家とともに乗り越え、ともに試したり学んだりすることを経験することになりそうです。
そのためにも、大切なのはいろんな人に問題の大きさ、難解さを知ってもらうこと。ドラマティックなアピール力とカリスマ性が役に立つでしょう(獅子座)。多くの試練にたくさんの観客を巻き込み、「この人のためになんとかしたい!」と思ってくれるファンがを作ることが有効なのです。

ご自身はとても信じられないご様子でしたが、実はCさん、どんな大変な問題についてお話しされるときでも、とても話上手で、周りは思わずドラマを見ているような気分になるのです。問題の深刻さとはうらはらに、あまりの盛り上げぶりにカウンセリング中にもかかわらず2人で声を上げて笑ったことも数知れず…そんなCさんの表現力こそ、カリスマなのです。そんな自立した強く明るいCさんに惹かれるファンは、助けを求めなくても、きっとここ一番の時には大切な助っ人になってくれると思われます。

心のメンテナンスと言いながら、もう十年以上通ってくださるCさんですが、多くの問題について、ますます客観的に観察・分析する力もついて、わたしが言いそうなセリフまで抜群の予測を立てることができるまでになっておいでです。そんなCさんを頼って集まってくる友人たちも年々増え、「人にいくらアドバイスできても、自分の問題はなくならないし、困ったものです!」といつもおどけておっしゃいますが、強力な助っ人である「ご自身のパワー」に気づかれるのも時間の問題ではないかと感じています。


牡羊座(DH)がテーマのKさん (30代 女性 トリマー)

 ゴール(太陽):山羊座 ツール(ASC):魚座

好きな人がそっけなくなった理由

とても好きな相手の態度が煮え切らず、どう反応してよいのかわからない…とKさんは思いつめた表情でした。ついこの前までとてもいいムードだったのに、突然そっけない態度になり「忙しい…」をくりかえされる日々…

調べてみると、Kさんのテーマは牡羊座なので、だれを頼ることなく、情熱のままに突き進み、自分の力で成功をその手につかみたい魂のようです。ということは、つまりご本人は、それがとても苦手な、優しくて優柔不断な状態のはずです。

そして目指す姿は、自分の努力で着実に人生をグレードアップし、周りの人も一緒に安定へと導くこと(山羊座)。

そのために効果的なツールは魚座。不思議な目に見えない力を受け容れ、流れに身を任せることが役に立ちそうです。そうお伝えすると「わたし、不思議とここ一番のピンチの時には必ず守られている感じがしています。うまく言えませんけど…」とおっしゃるKさん。

続いてお相手を調べると目指す姿もテーマもKさんと見事に真逆です。こういう組み合わせは、私の経験上、魂の成長度が特に重要です。まだ浅い経験の魂だと、真逆のものを「合わない」と感じて居心地悪く感じやすいようです。また、経験を積んだ魂は、むしろ真逆のものを学びたい魅力として感じるようです。今回のお話を聞くと明らかにKさんは「違うということが魅力」、お相手は「違うから合わない」と感じているようなイメージでした。

とにかくKさんには、テーマが牡羊座なので相手に依存心を抱くと縁が切れやすい面があること、そして全てを受け容れ流れに任せる(魚座)ことが1番いい結果に結びつくことをお伝えしました。

アドバイスを受けてKさんは、しばらく連絡を絶つことにしたそうです。悶々とした日々が続くある日、街中で彼に瓜二つの人とすれ違い、すぐに彼の夢を見たといいます。夢の中で彼にそっくりの人物が親し気にKさんに話しかけてきて「あいつが心配」と言うのだそうです。その話を聞いた時、わたしは、「それって彼じゃない気がする…」とお伝えしました。実はKさんもそれが彼ではないと直観的に思ったそうです。しばらくしてわかったのは、彼には亡くなったお兄さんがいたということ。

「実は私が彼に執着していたのは、そのお兄さんとのご縁だったのかもしれません。その事実を知ってから、急に彼のことがどうでもよくなりました。きっと前世でのお兄さんとのご縁の深さから、弟さんのことを見守ってほしいというメッセージだったのかもしれません。」とKさんは後日教えてくださいました。なんとも不思議なツール(魚座)で、自立(牡羊座)と安定(山羊座)を取り戻したKさんでした。

 


 

牡牛座(DH)がテーマのYさん (54歳 男性 不動産オーナー)

 ゴール(太陽):射手座 ツール(ASC):獅子座

はたから見れば大成功の人生。でもなぜか不満が

自分の思い通りの人生にならない、と苦しい顔をしていたY氏。人並外れた努力家で、幼いころの苦しい境遇からも自力で抜け出し、はたから見れば裕福で大満足の人生に見えたのですが、ご本人はなんとも不満なご様子。

調べてみると、今世のテーマは牡牛座。地に足をつけ一歩一歩じっくりゆっくりと、物心共に豊かになって、自己満足をするプランです。

しかし目指す姿は、誰にも邪魔されずに、一心不乱に、そして自由気ままに動き回る射手座。会社や家庭はもちろん、仕事や常識でさえ自分を縛る足かせに感じるはずです。これだけせっかちで猪突猛進なY氏にはきっと今世のテーマ牡牛座は大変なことだろうと思いましたが、Y氏の反応は「納得です。何をやっても、遅々とした歩みで、いま手にしているものは全て、たくさんの回り道をした結果ばかり。でももういい年だし、あんまりのんびりしていられない気がして…」とのこと。

そこでY氏のツールを見ると獅子座。みんなに称えられる小さな王様です。今後、学びをスピードアップしたければ、しばらくは人前に出て、やりたいことをみんなにアナウンスしながら、たくさんの人に有言実行していく姿を見ていただいてファンを増やすこと、そして、協力を申し出てくれるファンがいたら無邪気にお任せしてみてください…とお伝えしました。そうやって多くのファンを巻き込み(獅子座)ながら、地に足はしっかりつけて、着実に豊かさを自分の力で増やし(牡牛座)ていけば一番ムダがないでしょう。ある程度の豊かさの循環ができあがるころには、あらゆるしがらみから解放されて、満足のいく自由を実感(射手座)されることと思います。

「確かに今は、誰も口うるさく言う人が周りにいないですね」とのこと。「だからこそ、自分で自分を認めて満足しなきゃいけないのかもしれないし、それが一番難しいようです」と苦笑しておいででした。

 


 

牡牛座(DH)がテーマのSさん (32歳 女性 アパレルショップ店長)

 ゴール(太陽):魚座 ツール(ASC):射手座

突然責任ある立場を任され、不安とストレスでいっぱい

とてもファッショナブルで、まるで雑誌から抜け出てきたようにキレイなSさん。少し近寄りがたい雰囲気でしたが、ちょっと線が細く頼りなげで、不安そうでした。聞くと、お仕事で突然、責任ある立場を任され、周囲からのねたみや、自分の実力が伴わないこと、家庭とのバランスなどでストレスがいっぱいでした。

調べると、目指す姿は、どんな状況も、人も、気持ちもふわりと飲み込んでしまう慈愛の魚座。競争ムードや、過酷なタイムスケジュールではさぞ心が傷んでおられることでしょう。

Sさんの今世のテーマが牡牛座なので、「まずは焦らず、じっくり、ゆっくり、ぼちぼちいった方がいいんですよ~、結局、急がば回れの人生だからね~」とお伝えしました。「どんなに心配したって、どのみち時間がかかるんだから、のんびり楽しみながら行きましょう。最終的には物心共に豊かになって、自己満足する予定なんだから!」とお伝えしました。

ただし、ツールとしては射手座ですから、ひらめいたこと、思い立ったことはすぐに行動に移します。思いついたことも、相手の気持ちを考えて言いそびれたり、めんどくさがって黙り込んではもったいない。上司や部下、そしてお姑さんやご主人にも、「ふと何かを言いたくなったら、そのままの言葉でストレートに伝えてね」そう伝えるとSさん、いきなり大粒の涙をポロポロと流し出しました。「ずっとそうしてはいけないと思ってきました。みんなの顔色ばかり見て、本当につらいと言えず、不機嫌になって、いやな態度をとってる自分が一番いやだった…」

それからSさんは、少しずつ少しずつ小さなチャレンジを重ねて、だんだんとハッキリ意見を言えるように変わってきたそうです。表情も明るくなり、いい笑顔が増えたと身近な人にお聞きしました。

 


 

双子座(DH)がテーマのSくん (14歳 男児 中学生)

 ゴール(太陽):山羊座 ツール(ASC):蠍座

学校、友人たちに馴染めないのは

中学2年生のSくんはなぜかクラスになじめず、友人たちからも誤解されることが多く、学校を嫌がる日が増えていました。

Sくんのテーマは、双子座。過去生の魂のクセのせいで、壮大な視点を持つSくんの感性では、まだ遊びに夢中のクラスメイトたちは、さぞ子どもっぽく、薄っぺらに感じたことでしょう。そんなSくんの気持ちがなんとなく伝わって、クラスメイトたちがSくんをうとましく思ったのかもしれません。さっそく今世のテーマはお試し人生(双子座)であることをお伝えしました。あらゆる経験、あらゆる関係を「体験版」としてできるだけたくさん試してみること。その際、深く理解する必要はありません。どんな人たちがいるのか、どんな経験があって、どんな気持ちがするのかを、まるでサンプルを集めるように「知る」こと、そしてできるだけ多くの人とコミュニケーションをとることだけが目的です。

ところがSくんの目指す姿は、人生の成功者。多少の苦労や孤独も、将来の成功のためなら目をつぶれます(山羊座)し、自分の利害より、周りの目的に沿う行動を大事にできてしまう子どもです。生真面目で、何ごとにも一生懸命取り組んでしまう実用的なSくんには、今世の「軽い」双子座テーマはかなりハードルが高いと思われます。「体験することは確かに大切とは思うけど、あんまり自分からテキトーな体験をしようとは思わないなぁ」と氣が重そうなSくん。しかし、これがテーマである以上、コミュニケーション能力と、適当に流すスキルを身につけないと状況はしんどくなるはずです。

そんなSくんのツールは蠍座。用心深く、周到に計算し尽くして行動に移し、たった一握りの信頼できる人と心を開きあったら、あとは世界中を敵に回してもかまわない(蠍座)。そんなやり方で、一握りの親友を一生かけて探すつもりで、浅く広い交友ができる場、できるだけ多くのことを適当に体験する場のひとつとして学校を考えてみるよう提案しました。

お母さんにも、子ども扱いするのではなく、経験の浅い繊細な大人(双子座、蠍座、山羊座)を相手にしているつもりで接し、できる限りいろんな経験、いろんな人と触れ合えるようサポートしてくださいとお願いしました。

Sくんはその後、自ら選んだ高校に入学。同じ中学出身の友達に、ある日突然「おれ、お前を誤解してた。すまなかった。」と言われたそうです。その後その子を通じて、仲良しの友人も数人でき、クラスのお世話役を引き受けて、縁の下の力持ち的な働きを認められ(山羊座)、この春、自分の将来のプランに沿った大学に見事合格したそうです。

 


 

双子座(DH)がテーマのSさん(58歳女性 不動産業社長)

 ゴール(太陽):山羊座 ツール(ASC):山羊座

明るいキャリアウーマンが打ち明けた数々の人生の難問

持っている雰囲気はとってもファッショナブルで、にぎやかな、チャキチャキのキャリアウーマン。Sさんはいつも明るく元気に飛び回っておいでの印象でしたが、ふたを開けると、見かけからは想像もできないような人生の難問をいくつも抱えておいででした。

「悪質なストーカーをされているんです…」「勤めていた会社が倒産して…」「持病がひどくて…」と荒れたお天気の話をするように打ち明けてくださいました。

見てみると、今世のテーマが双子座なので、できるだけたくさんのタイプを知り、できるだけたくさんの経験をするために、何にものめりこめないよういろんな出来事、いろんな人に出会うセッティングをしてきたことをお伝えしました。

目指す姿も、有効なツールも山羊座 なので、ひと昔前のお父さんのように、グチもこぼさず甘えも許さず、黙々と自分を律し、慎重に荒れた山道を進み、その背中でみんなの心身を鍛え、高い高い山頂へと導くような人になるようです。

けれど、お話を聞く限り、Sさんは、あらゆるトラブルに対して、まるで我が事のようにのめりこみ、すべて自分が解決しようとするため、ほとほと疲れ切っておいででした。これは、まさに過去生のクセ。さっそくすべてに対して、「浅く、広く、軽くかかわる」こと( 双子座 )を徹底してもらい、同時に、厳しいお父さん役( 山羊座 )を始めてみるよう提案しました。自分に対してと同じくらい、大切な人たちに「厳しい愛」を教え、社会に愛される存在になることを目標( 山羊座 )にしてもらいました。特定の人や出来事に、責任を感じすぎなくていい( 双子座 )こと、自分の責任で、やりたいことを、やりたいようにやれば、知らない間にみんなのお手本になっていること…をお伝えすると「なんだか楽になった~!」とハレバレとした笑顔で帰っていかれました。

その後、Sさんからこんな報告をいただきました。「せき止められた水の中から出られないような状況だったのに、ふと気づけば、流れのある川で船に乗ってるかのように、変化がなぜか自然に訪れ続けてました。説明がむずかしいくらい不思議な気持ちです」


 

蟹座(DH)がテーマのYくん (17歳 男児 高校生)

 ゴール(太陽):獅子座 ツール(ASC):水瓶座

周囲から浮いてしまい、なかなか友達ができない

なぜか友達を作りたくていろいろ努力するのに、なかなか友達ができない、と言うYくん。
聞くと、初めての人にしゃべりかけるのは得意ですぐに打ち解けるのに、しばらくたつと不思議と浮いてしまうとのこと。

調べると、親密な人間関係や繊細な感情(蟹座)について学ぶ今世のテーマです。過去生には、「氣持ち」に固く封印して、優しさや甘え合うような関係とは無縁で生きてきました。そのため、親密な関係をどうやって作っていいのか途方に暮れているのでしょう。聞くと「人の氣持ちを察するのが苦手だと思う。」とのこと。

今世の目指す姿は愛と喜びと楽しみを体現する獅子座。プライドが高いので、どうしても周りとお手手つないで仲良しこよしはむずかしいようです。

幸い、ツールは浅く広くマニア的な知り合いをたくさん作る水瓶座水瓶座蟹座が引き起こす数々の感情的なやりとりを、感情におぼれることなく冷静かつ客観的に分析し、いろんな個性を受けいれて、いずれ多くのファンを作る(獅子座)のに大変役に立つことでしょう。

そうやって人の喜びや楽しみ、怒りや悲しみなど表現しつつ(蟹座)、淡々と観察、研究することで(水瓶座)、最終的にドラマティックな表現も自由自在にできるようになります(獅子座)。「まずは浅くたくさんの知り合いを作り(水瓶座)、その中から正直な気持ちを分かち合える真の友情が生まれ(蟹座)、気楽に喜びと楽しみを謳歌する獅子座として生きていたら、気がつけば多くのファンに囲まれているかもしれないよ」…とお伝えすると、「妙に納得がいく…気持ちを切り替えてやってみる」とスッキリした様子でした。その後、ヘンに周りにこびるところがなくなったYくんには、ダメな面をさらけ出しても全然気にしない、気楽で個性の強い友達がけっこうできたとうれしい報告を受けました。


 

蟹座(DH)がテーマのBくん(8歳 男児 小学生)

 ゴール(太陽):牡牛座 ツール(ASC):獅子座

お母さんに反発する男の子を理解するには

小さな時から、お母さんの言うことにことごとく反発をくりかえすBくん。
疲れ果てたお母さんから相談を受けていたところ、Bくん自らカウンセリングを受けたいとのこと。会ってみると、お母さんのお話の印象とはずいぶん違い、とてもしっかりとした大人のような考え方やしゃべり方のお子さんでした。

調べると、彼の目標は穏やかで誰にも振り回されない、大岩のようなブレない自分になること(牡牛座)ですが、今世のテーマが身近なメンバーと心の交流を通して、お互いを温かく育み合うような関係を学ぶ、というテーマの 蟹座。Bくんはまだ幼く今世での魂体験がそう多くないため、激しく未熟な感情表現と融通の利かなさ(ビビリジャーノ蟹座)は避けて通れない課題です。

しかも、ツールがリーダーシップを発揮すればするほど魂の成長に効果的な獅子座なので、どうしても子どものうちはわがままでエラそうに見えてしまいます。

また、今はガンコで、自分の感覚に合わないものに拒絶反応が起きやすいけれど、経験値が上がって進化してくれば少々のことでは動じない穏やかさを発揮するだろうこと(牡牛座)をお伝えしました。

お母さんには、少しずつその特性を理解していただき、Bくんを一人前の大人のように扱うこと(獅子座)、それぞれの弱点を補い合う関係を経験させること(蟹座)、そして彼がいずれは穏やかで頼もしい大樹のような人物になるけれど、それには長い年月がかかること(牡牛座)を覚悟していただきました。

あれから十数年、成人式を迎えた彼は、先日オンラインカウンセリングをみずから希望してくれて、夢の再会を果たしました。彼のゆっくりだけれど確実な歩みは、人とは違うルートをしっかりと彼らしく進んでいるようで、お母さんも「もう諦めました。わたしが何を言っても彼は彼の信念で進んでいますね」とあきらめ顔で笑っておられます。その笑顔には、ほんの少し誇らしさを感じました。​

 


 

獅子座(DH)がテーマのMさん (60歳 女性 元教師)

 ゴール(太陽):牡羊座 ツール(ASC):水瓶座

発信者として、アンチ派の言動が気になる

世の中の不条理や、不合理にがまんがならず、みんなに知っておいてほしいことを次々と発信し続けているMさん。最近では、サポーターよりもアンチ派の人たちの言動がとても不快になってきました。

そんなMさんは、そもそも今世のゴールの姿が「道なき道を、自分だけを頼りに突き進む(牡羊座)こと」。そして、今世のテーマは「自分だけのオリジナリティを発揮して、宇宙でたった一つの芸術作品として、人生を創り上げること(獅子座)」。そのためのツールとして、多くの人とつながり、それぞれの得意分野を持ち寄る(水瓶座)というプランのようです。

ところが、過去生の影響で、Mさんはどうしても「情報」や「エビデンス」「「集合意識」や「客観性」に気持ちが引っぱられすぎてしまいます。そうなると、どうしても情報収集というエンドレスの渦に取り込まれて出口が見えなくなってしまいそうです。

そこで、一時的にMさんには、情報デトックスを実践していただきました。あらゆる情報から少し距離を置き、自分自身の内部に焦点を当てます。今まで集めてきたたくさんの情報の中から、「不安」や「恐怖」に紐づいたものを手放し、純粋な喜びと心地よさを維持できるものだけを取り込むよう意識していただきました。同時に、どこか他人事に感じている人生のあらゆる出来事に対して、もっともっとむじゃきに大げさに感情表現してもらうように努力中です。

いずれは、多くの人を魅了して、たくさんのファンを作りながら(獅子座)も、そんなことを意にも介さず、自分の目指すゴールに向かってまっしぐらに突き進む(牡羊座)であろうMさん。誰かの2番煎じや、誰にでもシェアされる情報ではなく、自分で悪戦苦闘しながら得たものは、誰にもまねのできない唯一無二のゆるぎない柱になる感覚が伝わったようです。現在は、「自分にはない」と外にばかり求めていたものや、元々自分が持っているあらゆる可能性について再発見の日々を過ごしておいでです。Mさんに反発していた人たちも、Mさんの自信が確固たるものになればやがてお役目を終え、気にもならない存在となるでしょう。そんな日もそう遠くない気がしています。

 


獅子座(DH)がテーマのAさん (61歳 女性 主婦)

 ゴール(太陽):魚座 ツール(ASC):双子座

真面目にコツコツの人生、家族関係がうまくいかなかった理由

いつもオシャレで、どんな場でも柔和な笑顔を絶やさず、どんな人とでも明るく話が盛り上がるAさん。ところが実のお母様とうまく氣もちのやりとりができず、また子どもさんはAさんから離れるのがとてもむずかしいとのこと。Aさんはご自分の何がいけないのか…とずいぶん自分を責めておいででした。

調べてみると今世のテーマは獅子座。「地球という遊園地に遊びに来た魂ですね」とお伝えすると『真面目にコツコツ生きてきた私には難問だ…』と思ったとのこと。実は、自分を最優先して「遊ぶ」ということがこのタイプには苦手な人が多いのです。無意識に周りの顔色を見て足並みをそろえてしまい、自分の喜びを優先することが「わがまま」「好き勝手」と感じる方が多いのです。

ご本人の目指す姿は、無条件の愛を体現する魚座。「いい」とか「悪い」とかジャッジをすることなく、あらゆるものを優しく包み込んでしまう無条件の愛を出せる自分を目指しておいでのようです。

そのためにも、できるだけたくさんの人と出会い、たくさんの経験をして、結果に一切こだわらない( 双子座 )というツールが大切です。どんな状況でも、どんな相手でも、全てを受け容れていけるような度量( 魚座 )になるには、あらゆる経験( 魚座 )に飛び込んでいくことが必要なのです。「たくさんの人と会い、たくさんの経験をして、とにかく遊んで、楽しんでね!周りも、楽しそうにしていたら、多少のわがままは大目に見てくれるかもよ⁉」とお伝えしたところ、帰宅後にお子さんから「お母さんのテーマは超簡単でうらやましい!」と言われたそうです。(みなさん、自分のテーマが一番むずかしいと感じるんですが…)

その後、さっそく子ども連れであちこち興味の向くままに趣味を探索してもらいました。結果を出すことを考えず、ただただ楽しむこと( 獅子座 )はAさんには最初、少し荷が重かったようですが、数年後にはいろんなイベントを企画して、ご自身もあちこちのイベントに次々と顔を出しては、活き活きと活動されるほどに…。どんなこともできるだけ楽しそうにしていると、深刻さがぬけたのか、意思疎通がむずかしかったお母様のこともあまり氣に病むことがなくなり、いつからかお母様も忙しく飛び回る彼女に対してとても柔和になられたとか。子どもさんも今ではイベントのお手伝いを嬉々としてされているとのことで、年々若々しくなっておられるAさんはまぶしいほどでした。

先日には「おかげで今は毎日夏休み気分で過ごしています」とコメントをくださいました。

 


乙女座(DH)がテーマのNさん (70歳 女性 主婦)

 ゴール(太陽):山羊座 ツール(ASC):水瓶座

たった一度の人生、自由にやりたいことをやりたい!

「心の奥では、たった一度の人生、人目を気にせず思い切ったことを自由にやってみたい!…と願いながら、結局大したこともできずにこんな歳になってしまいました…」と語ったNさん。ご主人の倒産や数々の大病に襲われながら、もがいておいででした。

今世のテーマがあらゆる混乱をおさめ、何事も自分の立てた計画どおりに着実に実行していく乙女座。人生が混乱を極めるのは、プラン通りというわけです。自分の力を発揮したことが、魂の経験としてあまりないので、「自分で決め」「自分で実行し」「自分で達成する」のが、魂は楽しくてたまらないだろうと思われます。

目指す姿は、地に足をつけてコツコツと野望を達成する山羊座です。お話を聞くと、どんな困難の時にも「時間はありがたい。どんなことでもなんとかしてくれる。」といつも思ってきたそうです。

さて、この地道な目標に有効に近づくツールが、なんと常識を軽々と超える水瓶座です。ご主人が長期闘病の末に亡くなって、ご自身の股関節を故障し、医者に手術をすすめられて、すっかり途方に暮れておられたNさん。「いつか必ず自由に好きなことをやる!とおっしゃっていたではないですか⁉あきらめず、今から長期計画を立てましょう。」と提案したところ、テレビで見かけた80歳の老婦人の社交ダンス姿に衝撃を受け、すぐに、やってみたかった社交ダンスを始められました。

それからかれこれ十年…最初はステップどころか歩くこともつらかったのに、独自の訓練と身体のメンテナンスを毎日重ねて(乙女座)、今では年齢という常識を覆す若々しさ。華やかなショッキングピンクのドレスに身を包んで、十歳以上も年齢にサバをよんで、三人の彼氏とともに毎日を楽しんでおいでです。「あの時、あきらめて手術しなくてよかった!十年後を夢見たのがよかった!今が私の青春時代です!」と明るく笑っておっしゃっています。

 


天秤座(DH)がテーマのOさん(26歳 女性 フリーター)

 ゴール(太陽):蟹座 ツール(ASC):蟹座

過干渉の母親との同居

Oさんは、同居しているお母さんが過干渉で、どうつきあったらよいのか…と、すごくイラついておいででした。毎日の予定や、つまらない日常の報告、挙句の果てに、悩みや不満があるなら何でも話して…とうるさく言うので、極力部屋に引きこもっていると、ついにはいきなりノックもなく押し入ってきて「これ以上我慢できない!」とのこと。

調べてみると、Oさんは今世のテーマが対人マナーと、パートナーシップの天秤座でした。元々過去生の影響で、ひとりで何でもやってきたし、人と関わって一緒に何かをする経験があまりないのです。「わたし、独りが好きなんです。気楽だから。」とおっしゃるのも納得です。

さらに目指す姿もツールも同じ蟹座 。もともと共感力が大変強く、言葉を介しなくても相手の気持ちが毛穴からどんどんしみ込んでくる(蟹座)Oさん。特に話さなくても相手の気持ちは痛いほどわかるのに、その上ズカズカと心の中に踏み入られたくない、というのはもっともな感覚だと思います。

しかし、今世のテーマが天秤座なら、魂は共存共栄・協働共栄をしたくて今世をプランしたはず。試しに、「自分の氣持ちにだけフォーカスするのではなく、お母さんの視点で世界を見てみること、そして自分の言い分を感情こめてきちんと伝えてみては…」と提案しました。「ものすごくめんどくさいですね。」ととても気が重そうな様子のOさん。「それじゃあ、独り暮らししたいですか?」というと、それも気乗りがしないとのこと。きっと魂が、学びのために反対しているのでしょう。結局「人との関わり方を、家族とともに過ごす中で学ぶつもりで同居してみる」と決意されました。

その後、親子で大げんかして感情的に気持ちをぶつけあった結果、「母は心配性で、ただ安心したかっただけなんだとわかりました。それに、私に必要以上にかまわないでほしいことを伝えると、私が望むほどではなかったけれど、母なりに努力はしてくれていたみたいで、私も一方的に望んでばかりではいけないなと…。お互い譲歩し合うことも大切(天秤座)だと思ったので、母が知りたいことを前もって、聞かれる前に伝えること、もう少し優し目にしゃべること(天秤座)にチャレンジしています、母にはプライバシーをもっと優先してもらうことになりました。」とおっしゃっていました。その後、お母さんは、遠慮ぎみにノックしたり、時々忘れたり…をくりかえしているそうです。

 


蠍座(DH)がテーマのFさん (65歳 男性 医師)

 ゴール(太陽):蠍座 ツール(ASC):牡羊座

過酷な職場環境と夫婦関係の問題が限界に達して

Fさんは、過酷な職場環境と、大変責任の重いお立場にあり、過労で今にも倒れそうな心身状態の上、長年連れ添った奥様が精神的に不安定になり、離婚を望まれているとのことで、限界をとうに超えておられるような状況でした。

見てみると、今世のゴールには、魂が融合するほどの深い関係を築き体験する(蠍座)こと、そして、今世のテーマは「自分の枠を超え、尽くした相手とのエネルギーのブーメラン体験をする(蠍座)」ことが含まれていました。ツールが牡羊座なので、短期決戦の勝負。

まずは、「結婚という仕組み」と「本当のつながり」のどちらが本当に求めるものか探っていただきました。奥様の存在、家族の存在がFさんにとってとても大きかったため、たくさんの常識や思い込みを外すのはご本人にはとても大変だったことと思います。最後には「どんな形であれ、家族全員が自由で、どんな状況になってもまた笑顔に戻れる関係」がゆずれない希望だとハッキリ自覚されました。そこで、まず奥様の魂が本当に望まれることを可能な限りすべてかなえて差し上げるよう提案させていただきました。

一般的にはあり得ないような条件でしたが、Fさんは奥様の条件をギリギリまで受け容れ、スピーディに離婚が成立。遠距離での新しい家族の形が始まりました。奥様の社会復帰や生活の援助など、Fさんの無条件の想いが伝わったのでしょう、程なく奥様の言動がみるみる変化し、昔のような美しい笑顔も見られるようになり、なんと様々なサポートが返ってくるようになりました。子どもさん方の存在という目には見えないサポートも手伝って、数年後には家族そろってのイベントも増えていきます。

先日は、お子さんのご結婚祝いに、両家のご家族が勢揃い、これ以上ないほど幸せそうな笑顔と喜びにあふれていらっしゃいました。
「形にはこだわらない、本物の関係と幸せ」……Fさんの魂が切に願ったもののひとつを今、確かに手にされたご様子です。
最近では、人生の集大成として、魂が喜ぶ活動に向けて、精力的に暗躍(蠍座)されつつ、長年のご活躍が公にも認められ、とてもいいお顔をされているFさんです。

 


蠍座(DH)がテーマのYさん (66歳 男性 家庭内暴力専門カウンセラー)

 ゴール(太陽):射手座 ツール(ASC):天秤座

今後の事業の展開をどのようにするか

若いころからあらゆるご苦労をなさったというY氏。還暦を越えてからも今の事業をどういう風にしていくかがずっと氣になっているとのこと。

調べてみると、Y氏は今後、どんどんご自分の興味の向く方にまっしぐらにのめりこんでいかれる予定。今でも多くの事業を若手の皆さんにお任せしておいでですが、今後はどんどん引きこもって、興味のあるテーマに好きなだけ没頭し「真理」を追究するような生活、あちらからくらいついてくる人だけを相手にしていくような気ままな生活(射手座)が目指す形のようです。

今世のテーマが蠍座なので、縁のある分野は「相続」「性」「死」「心理」「相談」など、どちらかというと人前に出たがらないものとつながりやすいとお伝えすると、長い間、心理カウンセラーとしてよろず相談のようなことをやり、シニア層の老後の活動について様々な支援をし、現在は「ひきこもり成人の家庭内暴力専門のカウンセラー」としてご活躍とのことです。まだまだ引っ張りだこの活動から、今後、自由気ままに引きこもるために有効なツールが天秤座

まずはご自身が面倒だったり、苦手な分野を快く担ってくれるプロフェッショナルな相棒を見つけ、パートナーシップを結ぶことが必要だとお伝えすると、先の「引きこもりの家庭内暴力専門カウンセラー」の活動では、警察がパートナーと考えればいいんですね!」とピンと来られたようで、他の仕事もそういう風にギブアンドテイクして(天秤座)、おいしいとこ取りすればいいんですよね!」といろんなことを思いついておられました。また、穏やかでバランスの良い、良識人的な雰囲気や話し方、上品なセンスのファッション(天秤座)なども今後のお仕事にきっと役立つことでしょう。

 


射手座(DH)がテーマのHさん (60歳 男性 大学勤務)

 ゴール(太陽):牡羊座 ツール(ASC):牡牛座

部下がついてこれない、自分のせっかちさ

たくさんの部下を統率するお仕事をなさっているH氏。ご自分のせっかちさ、短氣さがどうにもいけない…とおっしゃいます。パッと見にはとても穏やかで、とてもそのようなお悩みを持っている方には見えないのですが、一緒に働いている人々には確かに時々ついていけないと感じる面もおありのようです。

調べてみると、目標は確かに道なき道を切り開く、野性的な牡羊座ですから、せっかち・短氣はむしろ短期決戦を目指す能力の証。今世のテーマも、ひらめきと集中力を使って多くの啓示を与える射手座ですから、スピード感は大切な資質です。

しかし、人々に啓示を与え、道なき道を切り開いていくためのツールが牡牛座。スピード感のあるひらめきや直観を使った最短距離を安全・確実に駆け抜けられるように、慎重さと、穏やかさを大切にしないといけない(牡牛座)と出ています。短氣というのは、よく怒りっぽいと勘違いされる方もいらっしゃいますが、実は短距離走者型ということでもあります。短距離走のような爆発的なエネルギーには、実は持続力はないものなのです。まだ誰も知らない道を最短距離のダッシュで確実に駆け抜けるために、H氏の魂は、事前に時間をかけて周囲の状況を徹底して調べ、安全を確認し、自分の体調管理までしっかりと調整しておく慎重さ(牡牛座)をツールとして選んだようです。また穏やかでブレない芯をしっかりと持っておくと、無用な敵に足元をすくわれることも少ないでしょう。このように自分の与えられたツールをうまく利用すれば、トラブルや学びをうまく活かし、最短距離でめざす姿に近づけることでしょう。

短氣さを「いらだち」と感じるのはツール牡牛座のバージョンがまだ高くないからかもしれませんし、ご自分のツール(牡牛座)の大切さを魂が知っておられるからでしょう。ぜひツール牡牛座のバージョンをあげ、「すべてのものの恵み」を感じ取り、「短氣さ=即断即決の爆発的エネルギー(牡羊座)なのだと、ご自身の特別な資質を認め、最大限に発揮していただきたいと思います。

 


射手座(DH)がテーマのHさん(女性)

 ゴール(太陽):蠍座 ツール(ASC):天秤座

穏やかな印象とは裏腹の激しい感情

とても穏やかで人付き合いもソツなくこなす柔らかな印象のHさん。その彼女が、自分でも持て余すほどの激しい感情を、ほとんど誰にも感じさせずに生きてこられたということは、ホロスコープを見るまでは想像もつかないことでした。

そんなHさんの目指す姿は蠍座。大切な人と自分の、裏の裏、奥の奥、できる限り深いところまで掘り下げたあらゆる感情を共有し、融合し、深い一体感を感じることが目標です。ものすごい精神エネルギーがあることのしんどさと素晴らしさをお伝えしたところ、「そんな感覚があることをわかってもらえたのは初めて」と驚いておいででした。

ところがHさんの今世のテーマは射手座なので、そんな深い、重い、濃い世界(蠍座)を、前向きに希望をもって体験したいというプランです。究極の人間臭さ(蠍座)とガップリ向きあいながらも、一方で人智を超えた、大自然の視点で大らかに捉えていく…言葉にしにくい人間の激しい感情についても、まっすぐ、ありのままに受けとめ、ためらいなく表現したら、当たり前のように全く引きずらない(射手座)。「そんなことができるんでしょうか…」と最初にお伝えした時には途方に暮れておいででした。

そのためにお伝えしたのが、Hさんのツール。自分の世界と相手の世界を、それぞれの視点から交互に経験できる天秤座。この天秤座が、Hさんの柔らかで社交的な雰囲気を作っていました。感情と少し距離を置き、感情という色眼鏡のイメージをしてもらいます。自分の世界の色眼鏡をサッと外し、大切な人の見えている世界を、メガネをかけかえるように経験(天秤座)しながら、自分の世界との違いを少しずつ埋めていく…。深刻になりすぎないために、あえて自分や相手の世界にのめりこんで溺れない(天秤座)浮き輪の役にもなっています。相手の意見にふりまわされがちな面があるHさんには、直観に従って自分を大切に(射手座)しながらも、相手と自分のバランスを図る(天秤座)ことを提案しました。いずれ大切な人とは希望とともに魂が融合し、2人でひとつのゴールを目指す喜びを体験(蠍座)されることと思います。

 


山羊座(DH)がテーマのAさん(50歳 女性 子育て支援員)

 ゴール(太陽):蟹座 ツール(ASC):蟹座

家族や職場や友人、どんなに親切にしてもなぜかうまくいかなかった理由

どこにいても中心的存在になり、一人一人をきめ細やかにお世話せずにはおれず、自然とみんなを家族のような仲にしてしまうAさん。ところが、どんな輪にも必ず彼女を妬んで、どんなに気を遣っても、親切にしても、一方的に彼女を嫌い、あることないこと言いふらして、悪態をつく人が必ず現れるそうなのです。また、みんなが自然と彼女を頼りすぎて、不公平な仕事量になりやすいことも彼女の悩みの種でした。

そんなAさんの目指すゴールの姿は蟹座、ツールも蟹座。人の気持ちを何より大切にする、お世話好きなお母さん気質で、まさに順調な進化かと思いきや、実は、今世のテーマが山羊座。優しく甘いだけのお母さんをやるのはどうやら魂の望みではないようです。

山羊座の愛は、父親のような厳しい愛。弱さをかばい合うのではなく、自分にも他人にも、己を越え、感情に惑わされず、常に変わらぬ確かな歩みを続けることを求めます。それぞれの底力を頼りに、究極のストイックさで日々の努力を積み重ね、長い時間をかけて大きな結果につなげ、自分も人も成長させていく愛なのです。

そこで、Aさんには「お母さん」のイメージをちょっと棚の上に預けて、「社長さん」をイメージしてもらいました。家族も、パート仲間も、友人も、みんな会社の「社員さん」だとイメージしてもらい、気持ちや心地よさよりも、「なんのための関係か」「この集団の目的は?」と常に考え、そのために必要なことをみんなにやってもらうようにしました。Aさんを感情的に嫌っていた「困った存在」に対しても、社員の1人として必要な動きをしてもらえるよう、目的と依頼を事務的に伝えてもらうと、不思議とあっさり交渉が成立したそうです。

最初は「なんだか殺伐としていて、さみしい」と言っていたAさんも、そのうち「仲良しこよしの関係は居心地のよいものだけど、時に甘えが出すぎてお互いに負担がかかりすぎていたんだな」と気がついた様子。自分をみんなの「お母さん」ではなく、「社長」と意識するようになってから、みんなのことを「有能な社員(有能な人)」と意識するようになり、気がつけば周りが勝手に動いてくれるようにもなったと嬉しそうに報告を受けたのは、それから半年以上の練習を重ねた頃でした。「困った存在」の人は相変わらずいるそうですが、Aさん自身が「仲良くならなければ」という気負いがなくなり、必要なことをし合う適度な距離が保てるようになったそうで、最近のAさんは貫禄のあるどっしりとした自信に満ちておられます。

 


水瓶座(DH)がテーマのSさん (51歳 女性 看護師)

 ゴール(太陽):魚座 ツール(ASC):?

自分に自信が持てず、不安で夜も眠れない

自分に自信が持てず、やりたいこともハッキリせず、人間関係も微妙で、身体の調子も悪い……何をどこから始めたらいいのか、もうわからないというSさん。聞けば、いろんな不安が頭をもたげて夜もろくに眠れないそうです。

生まれた時間がわからないのでツールはわかりませんが、調べてみると、今世のゴールの姿は魚座。そして、今世のテーマは水瓶座です。いずれは、どんなものでも受け入れ、そばにいるだけで癒してしまうような存在になりたいと願った魂ですが、そのためには、あらゆる偏見を手放し、多くの個性が「ありのまま」で在ることを喜び、すべての存在が対等であることを全力で肯定する感性が必要です。そして、過去生で培った「特別意識」「意志の力」「我」を一旦手放す必要がありそうです。

そこで、「私は~」という表現を徹底的に「みんなにとっては~」という表現に置き換え、できる限り俯瞰した観察の練習をしました。今世は「特別秀でた存在になる必要はない」こと、今の「弱く」「欠けた」「中途半端な」(と彼女が思っている)存在でないと果たせない素晴らしいお役目があることを意識してもらっています。また、周囲の人に対して「友だち口調」を極力増やしてもらい、敬語や丁寧語は必要最低限にしてもらいました。

すると、お仕事仲間や患者さんとの関係が少し親密なものに変化し、口調や雰囲気が変わり始めました。あれもこれもと必死になっていた「自己向上」のための活動よりも、無意識に自分の身体や心を休めることに時間を割くようになり、気がつけば夜もぐっすり眠れる日が続いているそうです。そろそろ体の不調を手放す日も近いのではないかと感じています。
自分への過剰なダメ出しが、実は自分を追い込んでいたこと、それは自己肯定感が低いからではなく、むしろ自分への期待が過剰に大きいためだということにも少しずつ気づいておられるSさんは、最近とても柔らかい笑顔と、優しい声が自然と出るようになり、周囲を自然と癒しておいでです。ご本人がそれを確信されるには、もう少しだけ時間が必要かもしれませんが…。

 


魚座(DH)がテーマのYさん(52歳 女性 主婦 バス添乗員 観光案内業)

 ゴール(太陽):魚座 ツール(ASC):魚座

何もかも思い通りに進まない!テーマ、ゴール、ツール全て魚座の方のケース

身体も人生も人間関係も家族も仕事も、なにもかもが思い通りに進まない……と、とても落ち込んだ状態でいらっしゃったYさん。なんと、今世のゴールの姿も、今世のテーマも、ツールもすべて魚座なのです! 魚座資質を徹底的に身につける気満々の魚座キャンペーン人生のようです。

「今世はよほどの覚悟で、宇宙にすべてをお任せすることを魂は望んでいて、宇宙の不思議を信頼しさえすれば想定外の素晴らしい人生がテンコ盛りですよ!」とお伝えしたものの、そうすぐには信じきれず、やはりあれこれと手を出し口を出し、いつもイライラと準備や計画をやめられないYさんでした。

紆余曲折の末、Yさんはついに人生で2回目の脳出血、「完全お任せモード」を徹底的に体験する環境に身を置くことになります。わたしは、彼女がテーマを受け入れるために起きていることだろうなと思っていたので「早くお任せの感覚を掴んで、早々に回復、スピーディーに退院してきてね!」とメールでお伝えしていました。脳出血の後遺症のため、自分では生活も、移動もできない状況になってみると、意外にも周りの能力がみるみる上っていき、今までの彼女の心配や不安はどんどん消えていきました。また、Yさんはスピリチュアリティの実践もテーマなので、エネルギー手当てや、遠隔、イメージ療法などを積極的に実践していただきました。驚くほどの効果を実感しながらの入院生活、そしてさすが魂が望んだテーマだけあって、イメージングは大きな効果を発揮。担当医も驚くほどの異例の回復を見せてYさんは瞬く間に退院、日常生活をとりもどしました。

退院後のリハビリ生活では、まるで人が変わったよう。のんびりと周りのサポートに感謝を絶やさず、甘えすぎず、いかなる状況でも「きっとうまくいくはず」と、今までにないほど人生を細部まで楽しんでいる様子が感じられました。

退院後のYさんは、社会復帰後に働きたい理想の仕事場のイメージングングに夢中になりました。ほどなく地域の観光名所で、ふって湧いたような仕事の募集があり、年齢の壁も超えて、するっと合格。現在は、夢見た以上の美しい環境で、周りから「Yさんがいてくれるだけで、雰囲気が優しくなる」とまで言われる存在に。
「こんなことなら、もっと早くに魂の望んだ体験を受け入れていればよかったとも思いますが、きっとこの病があったから、なんですね」と柔らかな笑顔でおっしゃっています。

 


魚座(DH)がテーマのRさん (50歳 女性 保健師)

 ゴール(太陽):天秤座 ツール(ASC):射手座

旦那さんが話を聞いてくれない

Rさんは共働きで、子育ては同居中のお姑さんにお任せする割合が多いご様子。同居のご両親のことや、ご近所とのことなど、ご主人にいろいろ聞いてほしくてもいつも上の空で、しかもとってもガンコなご主人にはいつも怒られてばかりで、どう接したらいいのか…とおっしゃいます。

調べてみると、Rさんは目指す姿が天秤座 。どんな場面でも、かたよらない立場で、場の調和を作れるような存在になるのが目標のようです。今世のテーマは、どんな人でも状況でも「ありのまま」を無条件に受け入れることを学ぶ(魚座)予定。つまり、自分であれこれコントロールしようとしても、きっと何ひとつ自分の思い通りにならないはずです。大きな流れや、周りの力に任せ「なるようになる」と割り切る方が結果うまくいく…(魚座)という経験をしながら、その価値を学ぶ予定なのです。そうお伝えすると、「実は、実家の母の口癖がまさにそれでした。わたし、そうやって育てられたのです」とのこと。

Rさんの魂は、あえてマイペースでガンコなご主人を選び、大家族のなかで、たくさんの葛藤を感じながらそれぞれの言い分を受け容れつつ、バランスをとり、調和をもたらす存在になっていかれるのでしょう。そのためにも、効果的なツールは、思ったことはその場でそのまま正直に口にし、直観に任せてひらめいたことをすぐに行動に移す(射手座)こと。Rさんの場合、ご主人の反応をうかがっていたら、しゃべりかけるタイミングがわからないし、ご主人の意見を先に聞いたら何も言い返せないとのことなので、まずは何も考えず、自分の意見を言うよう提案しました。そのあと、初めて相手のメガネで見えている世界を理解します。「あぁ、そういう風にとらえたのね、それは、こういう意味で言ったのよ」など、あとからゆっくりと相手の応答に対して補足していくようなコミュニケーションだと、きっとお互いの言い分が上手に調和していく(天秤座)ことでしょう。そして、Rさんが望むほど密なコミュニケーションを望んでいないご主人に対しても、いずれそのよさを実感していかれることでしょう。